世界遺産の種類

世界遺産は3つの種類に分けられています。
「文化遺産」と「自然遺産」、それに「複合遺産」です。
「文化遺産」というのは、
人類の歴史の中で生み出された、
記念物や建造物群、文化的景観などです。
つまり、人間ってすっごいもの造っちゃったなぁ! とか、
ここってこんな建物作るような人たちがいたんだ! とか、
あぁこの山は確かに神様がいそうな気がする! とかです。
登録基準の(i)~(vi)が当てはまります。
音楽家や画家のような人、絵画のような持ち運べる物などは、
文化遺産には含まれません。
「自然遺産」というのは、
地球の歴史や動植物の進化がわかる、
地形や景観、生態系などです。
つまり、わほー! この景色最高! とか、
この地層、ひぃおじいちゃんのシワみたいですごい! とか、
何だこの生きもの! 変わってる! とかです。
登録基準の(vii)~(x)が当てはまります。
もちろん、自然遺産で貴重な生きものを獲ってはいけません。

解りにくいのが「複合遺産」です。
「複合遺産」というのは、
文化遺産のいいところと自然遺産のいいところ、
両方を持っている贅沢な遺産のコトです。
例えば、ギリシャの『メテオラの修道院群』は、
「中空に浮く(メテオロス)」というギリシャ語の示すとおり、
空にそびえる奇岩の上に作られた、ギリシャ正教の修道院です。
そのムーミンに出てくるニョロニョロのような岩山は、
見たこともないような不思議な景色を作り出しています。
また、俗世間から離れて修行するため、岩山の上に作られた修道院を見ると、
すごい場所に作ったなぁ…あそこで一生暮らすなんて、僕には修道士は無理。
と、自分の限界を知ることができます。
他には、『トンガリロ国立公園』や『ウルル、カタ・ジュタ国立公園』など、
一見、自然遺産にしか見えないところが複合遺産だったりするので要注意です。
その地域に住む人々が、自然の中に神様が見えちゃったり、
自然からインスピレーションを受けて絵の才能に目覚めちゃったりしたら、
そこは文化遺産と自然遺産の価値両方があるということで、
複合遺産に登録されるコトがあるのです。
複合遺産は、あなどれません。

2011年3月現在911件ある世界遺産は、
文化遺産704件、自然遺産180件、複合遺産27件に
分類されています。
ほとんど文化遺産が占めています。
ちょっと文化遺産ばっかりでバランスが悪いので、
自然遺産の数も増やしていきましょうね、ってことになっています。
「エコロジー」が大流行の時代ですから、
自然遺産がふえていくといいですね。
教訓:複合遺産は数が少なくてもすごいのがあるから気をつけよう
<参照> 世界遺産検定、UNESCO
世界遺産って何?

世界遺産は、世界遺産条約に基づいて世界遺産リストに載っている、
世界中の遺跡や自然のことです。
有名なあんなトコやこんなトコが世界遺産です。
例えば、ほら、エッフェル塔とかピラミッドとか。
昔の人が作ったスゴイものや、スゴそうだけど何だかよく判らないもの、
他にも、思わず愛を叫びたくなっちゃうような大自然などを、
次の世代まで守って伝えていこう! ってのが、
世界遺産条約の考え方です。
「昔は石を積み上げて作った巨大な四角錘の建造物があって……」
って孫たちに話しても、ピラミッドが残っていなかったら、
「はいはい、おじいちゃん、もう寝ましょうね」
ってな具合に信じてもらえなくて、悲しい思いをしてしまいます。
つまり、世界遺産は、私たち人類や地球の「記憶」なのです。
私たちの世代で突然「記憶喪失」になるわけにはいかないので、
ちゃんと受け継いでいかないといけないのですね。

「世界遺産リスト」には2011年2月現在、
911件の世界遺産が記載されています。
911って聞くと、何だかちょっとドキドキしてしまいますよね。
……そんなことないですか。そうですか。
たくさんあるような、ないような、微妙な数の世界遺産ですが、
有名な遺跡や美しい自然なら、
何でもかんでも世界遺産リストに書き加えていっていい!
というコトではありません。
有名なものでも、例えば、ほら、えっと、
富士山とかナイアガラの滝とかは、
今のところまだ世界遺産リストに載っていません。
世界遺産リストに追加したり削除したりできるのは、
一年に一回ひらかれる世界遺産委員会の時だけです。

「世界遺産委員会」は、
世界遺産条約の締約国の中から選ばれた、
21カ国で構成される政府間委員会です。
世界遺産委員会では、顕著な普遍的価値があるか、
10項目の登録基準のどの基準に当てはまるか……などを中心に、
遺産を世界遺産リストに載せるか載せないかを話し合います。
その話し合いを基に、世界遺産委員会では、
「登録」「情報照会」「登録延期」「不登録」
のどれかの決定をするのです。
他にも色々と話し合うのですが、それはまたいずれ。
「世界遺産」って名前はよく耳にしますが、
世界遺産になるのって大変なんですね。
教訓:世界遺産を次の世代に伝えないと、話を信じてもらえなくなるから気をつけよう
<参照> 世界遺産検定、UNESCO
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